一足早い夏休みの電子工作!「オリジナル・USBソーラ充電器」を作ろう,ということで,ソーラーパネルの充電器を作ってみるワークショップを開催し,小中学生から大人の方まで幅広い皆さんにご参加いただき,盛況でした。当日の様子を紹介させていただきます。
ワークショップは,「Ecolabo japan 科学工作教室」の沼田さんに主催いただきました。
使用した太陽電池のセルは,模型用などで市販されているアモルファス系の太陽電池ではなく,住宅用のシリコン系の太陽電池のセルを使用しました。沼田さんは,元太陽電池メーカーにご勤務されていたことから,今回のような企画が実現できました。
最初に太陽電池の説明から,いよいよ作り方の説明に入っていきました。薄いセルを割らないように注意しながら1枚ずつ半田付けして接合していきます。半田付けの経験のある方も多かったですが,熱が拡散してしまうので,半田を延ばすのに一苦労。一緒に来られたお母さんもトライしてみました。
6枚のセルを接合し,裏紙を貼り付けると写真のような太陽電池セルができあがります。1枚0.5V×6枚=3.0V(400mA)ほどの出力が得られます。ケースはCD用のプラスチックケースを使用しました。
USB用の昇圧には,百均のモバイルバッテリーを使用しました。この値段で3V→5Vの昇圧回路が入っているのにはビックリです。
線の接合後には,アクリルケースやモバイルバッテリーに電源コードを通す溝を彫り込みます。
半田ごてでも可能ですが,臭くなるので,超音波カッターで切断。超音波による振動の摩擦熱で,軽く当てるだけでプラスチックがサクッと切れていく様子に皆さん驚き。お母さん方も試し切りにトライされ,感心しておりました。
仕上がったところで外に持っていき,いよいよ動作テスト。途中セルが割れてしまい,交換作業なども入ったりしましたが,全員がUSB扇風機を回すことができました。子どもたちは扇風機が回る様子に大喜びのようでした。最後に充電用電池を入れて,両面テープで止めると完成です。
暑い夏の一時,一足早い夏休みの電子工作を楽しみいただけたようで何よりでした