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 今年度4月から,長野工業高校の生徒さんらが課題研究の一環でFabの方に毎週学びに来ていただいていましたが,その課題研究の集大成として,長野駅のジオラマ製作に取り組んでいました。
 3月8日に長野盲学校さんで,ジオラマの引き渡し式が行われ,マスコミ各社の取材を受けました。

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 このジオラマは,長野盲学校さんの生徒向け教材として取り組んだもので,盲学校の生徒さんらが触ってわかるように長野駅構内をジオラマで再現しました。JR東日本から駅設計図も提供いただき,各部を3D-CADで設計し,3Dプリントして製作していきました。また,触ったカ所の説明が流れる音声ガイダンスの仕掛けとして,Fabで開発された「Keyたっち(小布施イベントでも使われた,何でもキーボード代替にできるデバイス)」を活用しました。この部分の開発には学生スタッフでもある五味さんが卒業研究の合間を縫って取り組んでくれました。
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 当初50カ所以上ガイドとの要望だったのですが,整理して41カ所にまとめました。「Keyタッチ」自体は,子ども向けのプログラミング教材として開発したので,1基板で扱えるキーは最大9個まで。そこでUSBハブで5台の「Keyタッチ」を接続することで,41カ所の音声を流れるように設定&プログラミングしました。また,音声ガイダンスの声自体も五味さんの声を収録しています。
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 Fabで学んでくれた丸山君と福澤君の2名の生徒さんが堂々とプレゼン。五味さんも司会と共にプレゼンも行いました。盲学校の生徒さんにも早速に触ってもらい,ジオラマの手触りや音声ガイドなど体験し,喜んでもらいました。こうして人に役立つモノを提供するというのはとてもいいことですね。指導に当たられた長野工業高校の先生方も大変だったかと思いますが,社会貢献としても生徒らの課題研究としても素晴らしいプロジェクトでした。贈呈後に,長野盲学校さんから御礼にと生徒さんの手作りお菓子をいただきました。

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 新年度も長野工業高校さんと連携しながらまた新たなプロジェクトも展開していく予定です。

長野工高生徒がJR長野駅模型 長野盲学校に贈る」中日新聞(2018年3月9日) 
工業高生徒が3Dプリンターでジオラマ作製 長野盲学校に教材として寄贈」産経新聞(2018年3月14日)

 

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