坂城町と坂城町内企業、TechShop Tokyo、富士通長野支社そしてFabLab長野の4者で、坂城町のゆるキャラ「ねずこん」を用いて、坂城町を盛り上げるグッズ開発プロジェクト「さかきオシボリソン」を実施しました。今回で3回目の実施です。
今回のオシボリソンプロジェクト3は、過去2回のオシボリソンの経験を活かしながら、アイデアハッカソンから商品の販売まで約3か月の長いスパンの企画となりました。
まずは8月末に坂城町テクノセンターで学生スタッフと坂城町と坂城町企業にねずこんファンの方を交えてアイデアハッカソンを行いました。アイデアワークショップではいつにもましてたくさんのアイデアが出てきました。このワークショップも3回目となり、慣れてきたメンバーはアイデア量が増え、さらにそのアイデアにアイデアを重ねる案も出てきていました。今回のワークショップでは使う人、販売ターゲットとなる場所、坂城町の名産品などをキーワードにして行い、これによって議論・プレゼンともにとても盛り上がりました。
このワークショップで上がったアイデアの案をもとに、学生スタッフがデータの作成を行い、9月23日に東京のTechShop Tokyo で、実際にアイデアを形にしました。
オシボリソンプロジェクト3では、実際に商品化していくことを念頭に置きながら制作を行い、ここでは、ねずこんポンチョ、ねずこんハンガー、ねずこんスタンプ、ねずこんトランプ、ねずこん消しゴム、ねずこんトートバッグ、ねずこん靴ベラを制作しました。
TechShopでの機器の使い方にも慣れてきて、各制作グループが効率よく動き回る姿がありました。
完成したプロトタイプはどれも出来が良く、そのまま製品化まで持っていくことができる仕上がりとなりました。
その後、製品の準備をFabLab長野で行い、坂城町のイベントで実際に販売するところまで持っていくことができました。
オシボリソンプロジェクト3後編
10月21日、坂城町の第13回ふーど市で、当Lab初となる商品の販売を行いました。
21日は坂城駅前169系電車前でねずこん消しゴムとねずこんトートバッグの販売を行いました。
ねずこん消しゴムは、先日FabLab長野に導入された小型真空形成機「V.formaer」を使用して制作した形成型を使ってパッケージを行いました。
パッケージのデザインもご好評を頂き、ねずこん消しゴムは用意した数を完売することができました。
ねずこんトートバッグもデザインが数種類あり、こちらもご好評頂き、たくさんご購入いただけました。
二週連続で、今度は文化センター前で行われた第14回ふーど市ではパッケージデザインを前回よりも大きなものに変更したねずこん消しゴムとトートバッグに加え、新たにねずこんワインラックを販売しました。
こちらも皆様からご好評頂くことができて、消しゴムはほぼ完売となり、トートバッグは残り僅かとなりました。
新商品のねずこんワインラックは、坂城町の山村町長さんからも大変ご好評頂き、お一つご購入いただけました。
2週に渡るふーど市で、各商品ともご好評を頂けたことを受け、11月4日に急遽テックショップにて商品量産ワークショップを行いました。
ここでは、消しゴム、トートバッグ、ワインラックといった商品の増産と新たな商品としてねずこんハンガー、ねずこんスタンプを制作してきました。
このワークショップは9月23日のプロトタイプ制作で培ったノウハウが生かされ、十分な数の商品を用意することができました。
このワークショップで量産した商品を、11月11日に、さかき直売所あじさいで行われたねずみ大根祭りで販売を行いました。
今回もねずこん消しゴムのパッケージを変更して前回よりもさらに大きくして、ねずこん型にしたものやトートバッグ、ワインラックに加え、ハンガーとスタンプも販売しました。
どの商品もお客様の手に取って頂くことができ、特にスタンプは老若問わず多くの方からご好評頂けました。
8月末のアイデアワークショップで紙に描かれたアイデアが実際に店頭に並び揃い、お客様の手に取っていただくことができ、「ねずこんのこんな商品が欲しかった」と言っていただけたことがスタッフとして関わらせて頂いていて一番嬉しい瞬間でした。
昨年の4月から継続的に行わせていただいているオシボリソンプロジェクトによって、FabLabの使い方の可能性を広げることができたのではないかと思います。
今後の展開として、さらにプロジェクトを進め、新たな商品開発を進めていきたいと思います。
11月23日からは、坂城町のびんぐし湯さん館にてオシボリソンプロジェクト3で誕生した商品を販売しております。
びんぐし湯さん館にお越しの際にはぜひお立ち寄りください。
びんぐし湯さん館での販売と商品の販売力の検証のため、11月17日には、3度目のとなるテックショップで追加の生産を行いました。
その時の様子はこちらになります。
本年度のプロジェクトは長野県による「地域発 元気づくり支援金」の支援を受けています。